子どものはじめてのスマホは、料金プランを決める前に、契約の名義をどうするか、支払いをどう扱うか、フィルタリングをどう設定するかを一度に整理しておくと、契約当日の窓口でとまどうことが減ります。この記事では、契約前に何を用意し、どの順番で決めていくかを手順として説明します。
この記事の対象と、決めておきたいタイミング
対象は、小中学生の子どもにスマホを持たせることになり、契約の名義・支払い・フィルタリングをまだ決めていない保護者です。厳密な期限はありませんが、契約当日に名義や支払い方法で迷うと手続きが長引くため、店頭やオンラインショップに行く前に、この記事の手順にそって決めておくことをおすすめします。
契約前に用意するもの
- 契約する本人(子ども名義にする場合)と、親権者それぞれの本人確認書類
- 親権者の同意書(未成年者名義で契約する場合に必要。携帯会社のウェブサイトからダウンロードできる場合があります)
- 支払い方法(クレジットカード、キャッシュカード、預金通帳と届出印など)
au(KDDI)の公式サポート情報では、未成年者が新規契約する際には親権者の同意が必須で、親権者が店舗に同伴できない場合は電話で同意を確認する運用があると案内されています。同意にあたっては「親権者同意書およびフィルタリングサービス申出書」を提出する必要があるとされており、名義の手続きとフィルタリングの手続きが同じ場面で扱われることが分かります。
NTTドコモの公式案内では、未成年者名義の契約に必要な同意書には「親権者本人の自署」または「記名押印」が必須で、作成日から3か月後の月末まで有効とされています。
手順
1. 契約の名義を決める
子ども自身の名義にするか、親権者の名義にするかを決めます。子ども名義にする場合は、契約する携帯会社が未成年者名義の契約にどの窓口(店頭・オンラインなど)で対応しているかを、契約前に携帯会社の案内で確認してください。
2. 支払い方法を決める
本人名義の支払い方法(クレジットカードなど)を用意できるか、親権者名義の支払い方法を使うかを決めます。契約名義と支払い名義が異なる場合の扱いは携帯会社によって条件が異なるため、契約前に窓口で確認してください。
3. フィルタリングについて説明を受け、設定する
契約時には、青少年インターネット環境整備法にもとづき、事業者から有害情報の存在とフィルタリングの必要性・内容について説明を受けます。保護者がフィルタリングを不要と判断した場合は、保護者自身がその旨を申し出ることで、フィルタリングなしでの契約が可能になります。
具体的な仕組みは携帯会社ごとに異なります。たとえばNTTドコモの「あんしんフィルター for docomo」は申込不要・月額無料で、学齢別(小学生/中学生/高校生/高校生プラス)の設定をベースに、有害・不適切なサイトやアプリの利用を制限します。保護者は「保護者ページ」に登録すると、保護者自身のスマホやパソコンから子どものスマホの設定を変更できます。
4. 保護者用のアカウントを登録する
フィルタリングサービスの多くは、保護者用のアカウント(保護者ページなど)を用意しています。契約時、または契約後できるだけ早く登録し、ログイン用のパスワードを保護者自身で管理してください。このパスワードを忘れると、後から設定を変更・解除する際に手間がかかります。
5. 実際の使い方を子どもと確認する
アプリの利用可能時間帯や、閲覧できるサイトの範囲について、子どもと一緒に画面を見ながら確認しておくと、後から「使えないアプリがある」といった食い違いを防げます。
つまづきやすい点と相談先
- 子ども名義での契約手続きが、想定していた窓口で進められない: 携帯会社によって、未成年者名義の契約に対応する窓口(店頭のみなど)が決まっている場合があります。契約前に、契約する携帯会社の公式サイトの案内で対応窓口を確認してください。
- 保護者ページのパスワードが分からず設定を変更できない: 契約した携帯会社のサポート窓口(フィルタリングサービスのヘルプページなど)に、契約者本人であることを確認できる情報を用意して相談してください。
- 同意書の書き方や有効期間が分からない: 契約する携帯会社の同意書ダウンロードページの案内、または店頭窓口で確認してください。
よくある誤解
- 「フィルタリングは任意だから入れなくてよい」: 契約者または使用者が青少年の場合、フィルタリングの利用を条件に役務を提供することが原則の義務とされています。不要にする場合も、保護者からの申し出という手続きが必要です。
- 「フィルタリングを入れると、動画やアプリが一切使えなくなる」: あんしんフィルター for docomoのように、学齢別の初期設定をベースに、保護者が個別のアプリやサイトを許可・制限できる仕組みが一般的です。すべてが一律に禁止されるわけではありません。
- 「子ども名義にすれば、支払いは親には関係しない」: 支払い方法に親権者名義のクレジットカードなどを設定している場合、実際の支払いは親権者が行うことになります。
出典
- こども家庭庁「青少年インターネット環境整備法」 https://www.cfa.go.jp/policies/youth-kankyou/internet_torikumi_hourei
- 総務省「電気通信消費者情報コーナー|フィルタリング(有害サイトアクセス制限サービス)をご存じですか?」 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/filtering.html
- NTTドコモ「あんしんフィルター for docomo」サービス案内 https://www.docomo.ne.jp/service/anshin_filter/
- NTTドコモ「同意書・委任状のダウンロード」 https://www.docomo.ne.jp/support/consent_form/
- au公式サポート「未成年者の名義で新規契約する際、必要なものは何ですか?」 https://www.au.com/support/faq/details/00/0000/000003/pg00000305/
(いずれも2026年9月26日に確認)