中古スマホは端末代を抑えられる一方で、「買った後に使えなくなる」というトラブルの多くは、購入前の確認で避けられます。この記事では、ネットワーク利用制限の確認手順と、バッテリーの状態の確認方法を、実際の操作の流れに沿って説明します。

対象者と、確認すべきタイミング

中古スマホを検討している人が対象です。確認は購入前に行うことが前提です。購入後に判明した制限は、原則として販売店側の保証の対象外になることが多いため、支払いを済ませる前、できれば店頭で現物を見ながら確認するのが安全です。

必要なもの

  • 対象端末のIMEI(製造番号、15桁の数字)
  • インターネットに接続できる別の端末(自分のスマホなど)
  • 対象端末が、元々どのキャリア向けに販売された機種かという情報(分からない場合は、主要3社のサイトすべてで確認します)

手順

1. IMEIを確認する

対象端末の電話アプリのダイヤル画面で「*#06#」と入力すると、画面にIMEI(15桁の数字)が表示されます。この方法で表示されない機種もあるため、その場合はiPhoneなら「設定」>「一般」>「情報」、Androidなら「設定」の端末情報(機種情報)の画面からも確認できます。箱や本体の背面に記載のシールにも記載されている場合があります。

2. 販売時のキャリアに応じた公式の確認ページにアクセスする

元々どのキャリア向けの機種か分からない場合は、3社すべてのページで確認しておくと安心です。

3. IMEIを入力して判定結果を確認する

各ページの入力欄に、半角数字でIMEIを入力して送信します。判定結果は、一般的に次のいずれかで表示されます(表示の仕方は各社で多少異なります)。

  • ○: 現在、ネットワーク利用制限はかかっていません
  • △: 現在は利用できますが、分割払いが残っているなど、今後×に変わる可能性がある状態です
  • ×: ネットワーク利用制限がかかっている状態で、通話・モバイルデータ通信ができません(いわゆる「赤ロム」)
  • -(ハイフンなど): 情報が未登録、またはシステムへの反映が済んでいない状態

4. バッテリーの状態を確認する

iPhoneの場合、Apple公式サポートの説明では「設定」アプリ>「バッテリー」>「バッテリーの状態」の順に進むと、新品時と比較した現在の最大容量(%)が表示されます。Google Pixel(6以降)の場合は、Google公式のサポートページによると「設定」>「バッテリー」>「バッテリー診断」から確認できます。この情報を、購入前に店頭で見せてもらうか、自分で確認します。

赤ロム・白ロム・黒ロムという言葉について

中古スマホ販売店やフリマサービスの説明には「赤ロム」「白ロム」という言葉がよく出てきます。KDDIグループ(UQ mobile)の解説によると、それぞれ次のような状態を指す言葉です。

  • 赤ロム: ネットワーク利用制限がかかっている端末(SIMを挿しても通話・データ通信ができない状態)。前の所有者の分割払いの未払いや、不正な契約・入手が原因になることが多いとされています
  • 白ロム: ネットワーク利用制限がかかっていない端末(SIMを挿していない状態で販売され、新しいSIMを挿せば通常どおり使える状態)。中古スマホ販売店で売られている端末の多くはこの状態です
  • 黒ロム: SIMカードが挿入されたまま、通話・通信ができる状態の端末。携帯電話不正利用防止法により、認可された通信会社以外がこの状態で販売することは禁止されています

「白ロムだから安心」という説明を受けることがありますが、購入時点で白ロム(制限なし)であっても、それは「その時点で制限がかかっていない」という意味であり、将来にわたって制限がかからないことを保証するものではありません。特に判定が「△」の場合は、この後の分割払いの状況次第で「赤ロム」に変わる可能性がある状態です。

つまづきやすいポイントと、問い合わせ先

  • 判定が「△」で、購入後に「×」に変わらないか不安な場合: 「△」は、前の所有者の分割払いがまだ残っている状態を示します。今後の支払い状況によって「×」に変わる可能性があるため、販売店に「△の状態であること」「支払いが完了する見込みがあるか分かるか」を確認します。ただし、前の所有者の支払い状況は販売店側でも把握できない場合が多く、中古販売店・フリマサービスは、購入後に前所有者の未払いが原因で新たにネットワーク利用制限がかかることについて、保証を確約していないのが一般的です。契約の際に保証の範囲を確認しておくことが必要です。
  • IMEIを入力しても「-」など判定できない結果が出る場合: 端末の情報がキャリアのシステムに反映されていない可能性があります。各社の窓口(各キャリアのカスタマーサポート)に問い合わせて、反映のタイミングを確認します。
  • どのキャリア向けの機種か分からない場合: 「設定」内の端末情報や、SIMロックの状態から推測できることもありますが、確実でない場合は3社すべての確認ページで照会します。

よくある誤解

  • 「△なら今は使えるので問題ない」: 誤りです。「△」は現在は使える状態ですが、将来「×」に変わるリスクがある状態です。「○」とは意味が異なります。
  • 「販売店で買った中古スマホは、後から赤ロムになっても店が保証してくれる」: 必ずしもそうとは限りません。前の所有者の未払いが原因で後から制限がかかることへの保証範囲は、販売店ごとの規定によって異なるため、購入時に確認が必要です。
  • 「IMEIが分かれば、どのキャリアの確認ページでも同じ結果が出る」: 誤りです。ネットワーク利用制限は各キャリアが個別に管理している仕組みのため、端末が元々販売されたキャリアの確認ページで照会する必要があります。

出典

(いずれも2026年9月26日に確認)