家族全員が同じキャリアで、毎月の合計額が高いと感じている場合、家族割引の割引額と、格安SIMなどに移した場合の合計額を、実際の数字で並べて比べる方法があります。この記事では、ドコモの「みんなドコモ割」を例に、4人家族の合計額を計算して比べます。
比べる条件を先に決める
- 家族割引の割引額が、対象回線数によってどう変わるか
- 各回線の実際のデータ使用量(多い人・少ない人)
- 使用量の少ない回線を格安SIMに移した場合の料金
- 請求・支払い・家族間通話の扱いがどう変わるか
家族割引の仕組みを確認する
NTTドコモの「みんなドコモ割」は、同一の「ファミリー割引」グループ内の対象音声回線数に応じて、月額料金を回線ごとに割引するサービスです。ドコモの公式ページによると、対象回線が2回線の場合は1回線あたり550円(税込)、3回線以上の場合は1回線あたり1,100円(税込)の割引です(「ドコモMAX」「ドコモ ポイ活MAX」「ドコモ ポイ活20」の対象プランでは3回線以上で1,210円)。カウントの対象は音声通話が可能な料金プラン契約回線で、2in1やキッズケータイプランなどは対象外とされています。
なお、これとは別に「ファミリー割引」というサービスがあり、こちらは同一グループ内の家族間の国内通話を無料にする仕組みです。主回線から三親等以内の家族であれば、同居・別居を問わず20回線までグループを組めます。
4人家族の合計額を並べてみる
ドコモの「eximo」(現在は新規受付を終了していますが、契約中の場合は継続して利用できるプランです)の月額料金は、データ利用量に応じた段階制で、公式ページによると1GBまでは4,565円、1GB〜3GBは5,665円、3GB以上(無制限)は7,315円(いずれも税込・基本料金)です。この料金表にもとづいて、データ利用量の多い家族2人と、少ない家族2人がいる4人家族を想定し、合計額を並べてみます。
| ケース | 内容 | 月額合計(税込) |
|---|---|---|
| 現状:4人ともドコモ(eximo)で「みんなドコモ割」を適用 | 大容量利用2回線(7,315円×2)+小容量利用2回線(4,565円×2)-みんなドコモ割(3回線以上、1,100円×4回線) | 19,360円 |
| 変更後:大容量利用2回線はドコモを継続、小容量利用2回線を格安SIM(IIJmioギガプラン2GB音声通話SIM)へ | ドコモ2回線:7,315円×2-みんなドコモ割(2回線、550円×2)=13,530円/格安SIM2回線:850円×2=1,700円 | 15,230円 |
この例では、差額は月4,130円、年間ではおよそ4万9,560円になります。これはeximoとIIJmioの公表料金(税込、2026年9月26日確認)にもとづく一例であり、実際の割引額や料金は契約中のプラン・データ使用量によって異なります。契約中の携帯会社のマイページ等で、自分の家族の実際の利用状況を確認してください。
なお、ドコモは2026年12月1日から、eximoなど既存の料金プランの月額料金を550円(税込)値上げすると発表しています。契約中の場合はこの改定の対象になるため、見直しのタイミングとして確認しておくとよいでしょう。
格安SIMに移す際に確認しておきたいこと
回線を今の携帯会社から別の会社に移す場合、電話番号をそのまま使う「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)」の手続きが必要です。手続き中は一時的に通話やデータ通信が利用できない時間帯が生じる場合があるため、平日の日中など、連絡が取りづらくなっても困らないタイミングで進めるとよいでしょう。また、格安SIMのプランを契約するには、対応するスマートフォン本体(SIMロックの状態や、対応する通信バンドなど)が必要です。今使っている端末をそのまま使えるかどうかは、移る予定の格安SIM事業者の対応端末の案内で確認してください。
使用量の少ない家族から検討する考え方
家族割引の割引額は対象回線数によって段階的に変わるため、家族全員を一度に見直すのではなく、まずデータ使用量が少ない家族の回線について、格安SIMなど他の選択肢の料金と比べてみると、割引が減る影響と、移した場合の節約額を具体的に比較しやすくなります。
自分の家族の使用量を確認する方法
見直しの判断には、家族それぞれの実際のデータ使用量が欠かせません。契約している携帯会社のオンラインサポート(ドコモの場合はMy docomoなど)にログインすると、回線ごとの直近数か月のデータ使用量を確認できます。段階制のプランの場合は、毎月どの段階の料金がかかっているかも合わせて確認すると、実際の月額料金が分かりやすくなります。使用量の少ない回線から先に、格安SIMの各プランの料金と比べてみてください。
なお、ドコモ以外の携帯会社にも、対象回線数に応じて月額料金を割引する家族向けの割引サービスがあります。割引の名称や割引額は会社ごとに異なるため、契約している携帯会社の公式サイトの料金・割引ページで、対象回線数ごとの割引額を確認したうえで、この記事と同じように合計額を並べて比べることをおすすめします。
条件ごとの結論
- 家族の中でデータ使用量に大きな差がある場合: 使用量の少ない人だけを格安SIMなどに移し、残りの家族で家族割引を続けるという組み合わせが選択肢になります。
- 家族全員が大容量プランを同程度に使っている場合: 家族割引を維持したままの方が、全体の合計額では安くなる場合があります。
選ばない場合の結論
家族全員が同程度にデータを使っていて、家族割引による割引額が大きい場合は、無理に契約を分ける必要はありません。
よくある誤解
- 「家族割を外すと、必ず全員が値上がりする」: 対象回線数が3回線以上から2回線に変わっても、対象プランであれば2回線分の割引(ドコモの例では550円)は残ります。割引がゼロになるわけではありません。
- 「格安SIMに移すと家族間の通話が全部有料になる」: 家族間通話が無料になるのは、同一の「ファミリー割引」グループ内の契約に限られます。無料通話アプリなどを使えば、実質的な通話料を抑えられる場合もあります。
出典
- NTTドコモ「みんなドコモ割」料金・割引ページ https://www.docomo.ne.jp/charge/minna_docomo/
- NTTドコモ「ファミリー割引」料金・割引ページ https://www.docomo.ne.jp/charge/family/
- NTTドコモ「eximo」料金・割引ページ https://www.docomo.ne.jp/charge/eximo/
- NTTドコモ お知らせ「『ahamo』をリニューアル、『ドコモ mini2』『ドコモ MAX 60歳以上割』の提供を開始、および一部料金プランの月額料金を改定」 https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2026/09/25_00.html
- IIJmio ヘルプ「ギガプランの月額料金を教えてください」 https://help.iijmio.jp/answer/602dc1d407f19b0012186e68/
(いずれも2026年9月26日に確認)