「カードを作ったことがなく、自分が審査に通るのかも分からない」という人向けに、この記事では学生・新社会人・専業主婦(夫)の3つの立場ごとに、申し込みの条件と年収欄の書き方の違いを比較します。結論を先に書くと、いずれの立場でも「収入がゼロだから作れない」とは限りません。 条件を確認したうえで、正確に申告して申し込むことが重要です。
比べる条件を先に決める
3つの立場を比べるときに見るべき条件は次の2つです。
- 申し込める年齢・身分の条件(何歳から、学生・在職中などの条件があるか)
- 年収欄の書き方(本人に収入がない場合、何を基準に記入するか)
還元率や年会費は立場によって変わる条件ではないため、この記事では扱いません。
条件1. 申し込める年齢・身分
クレジットカードは、2022年4月1日の民法改正による成年年齢引き下げにより、高校生を除く満18歳以上であれば、親権者の同意なしに申し込めます。 JCBの公式ページによると、それ以前は18〜19歳の申し込みに親権者の同意が必要でしたが、この改正後は不要になりました。ただし高校生は、18歳であっても在学中は申し込みができないことがほとんどとされています。
| 立場 | 申し込みの条件 |
|---|---|
| 学生(大学生・専門学生など) | 18歳以上であれば申し込み可能(JCB公式ページ) |
| 新社会人(内定者・入社直後) | 入社前(内定段階)でも18歳以上なら申し込み可能(三井住友カード公式ページ) |
| 専業主婦(夫) | 年齢条件は他と同じ。収入がなくても、配偶者の収入を含めた世帯の支払能力で審査される場合がある(三菱UFJカード公式ページ) |
(各社公式ページの記載にもとづく。2026年9月確認)
条件2. 年収欄の書き方
申し込み画面の年収欄は、立場によって書き方が変わります。
- 学生・内定者で収入がない場合: 三井住友カードの公式ページによると、内定者は年収欄を「0円」と記入します。アルバイト収入がある場合は、時給・月給をもとに1年分の収入を計算して記載します。
- 入社直後の新社会人: 同ページでは、1ヵ月の給与(額面。社会保険料や税金を差し引く前の金額)に12ヵ月をかけた額を年収の目安として計算する方法が案内されています。「手取り額」ではなく「額面」で計算する点に注意が必要です。
- 専業主婦(夫)で本人に収入がない場合: 三菱UFJカードの公式ページは、専業主婦(夫)でも配偶者の収入や信用情報が審査基準を満たせばカードを作れると説明しています。世帯収入や預貯金も審査項目に含まれるとされ、割賦販売法上、配偶者の収入を含めた世帯の支払能力をもとに審査される仕組みがあるためです。ただし、利用可能枠が低めに設定される可能性がある点は留意してください。
職業欄は、申し込み時点の実際の状況を記入します。入社直後であれば「会社員」、まだ学生の身分であれば「学生」と記入するのが基本です。事実と異なる内容を申告しないようにしてください。
申し込みに必要なもの(共通)
立場にかかわらず、申し込み時には共通して次のものが必要です。
- 本人確認書類: 運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など。カードによって認められる書類の種類が異なるため、公式サイトの案内を確認してください。
- 支払いに使う口座: 本人名義の口座が基本です。口座の名義に関する具体的な条件は、申し込み予定のカードの公式サイトで確認してください。
- 連絡先情報: 電話番号、メールアドレスなど、審査結果の通知に使われる連絡先です。
はじめて申し込む場合、これらの書類や口座情報をあらかじめ準備しておくと、入力の途中で止まらずに済みます。
審査結果の連絡方法と、通らなかった場合
審査結果は、メール・電話・郵送のいずれかで通知されることが多く、通知方法はカードによって異なります。申し込み画面で、結果の連絡方法を確認しておくと、見落としを防げます。
審査に通らなかった場合、その理由は公表されないことが一般的です。年収や既存の債務の状況、申告内容に誤りがなかったかなど、申し込み内容を見直したうえで、別のカードを検討することになります。短期間に何枚も立て続けに申し込むのではなく、まずは1枚ずつ、時間を空けて申し込むほうが、状況を整理しやすくなります。
立場ごとの結論
- 学生の人: 18歳以上であれば、収入がなくても申し込みの対象になります。アルバイト収入があれば正確に申告し、無ければ0円と記入して問題ありません。
- 新社会人(入社前・内定段階)の人: 入社前でも申し込みは可能です。三井住友カードの案内では、卒業前に作っておくと入社後すぐに使えるとされています。年収欄は内定段階なら0円、入社直後なら額面給与×12ヵ月で計算します。
- 専業主婦(夫)の人: 本人に収入がなくても、配偶者の収入を含めた世帯の支払能力で審査される場合があります。ただし利用可能枠は低めに設定される可能性があるため、いきなり高額な決済を想定した使い方は避けたほうが無難です。
- どの立場でも共通する結論: 収入欄はゼロであっても、事実どおりに記入することが前提です。虚偽の申告は審査上のトラブルにつながるため避けてください。
家族カードという選択肢
自分名義でカードを作る条件が整っていない場合や、まずは使い方に慣れたい場合は、家族(親や配偶者など)が持つカードの家族カードを発行してもらう方法もあります。JCBの公式ページによると、家族カードの利用可能枠は本会員のカードと合算され、申し込みの条件も本会員のカードより緩やかに設定されていることが多いとされています(JCB公式、2026年9月確認)。家族に相談できる場合は、選択肢の1つとして検討してみてください。
よくある誤解
- 「収入がなければ絶対に審査に通らない」という誤解: 学生・内定者・専業主婦(夫)のいずれも、収入がないことを理由に一律で審査対象外になるわけではありません。各社の公式ページでも、条件を満たせば作れる旨が説明されています。
- 「年収は手取り額で書く」という誤解: 三井住友カードの案内にあるとおり、年収欄は税金や社会保険料を差し引く前の「額面」で計算するのが基本です。
- 「高校生でも18歳ならすぐ作れる」という誤解: 成年年齢の引き下げで親権者の同意は不要になりましたが、高校生は在学中は申し込みができないとする発行会社がほとんどです。卒業後の申し込みになる点に注意してください。