「使わないカードを解約したいが、何か影響があるのか分からず手が止まっている」という人向けに、この記事では、解約する前に済ませておくべきことと、解約後に何が残るかを整理します。年会費を止めるだけであれば解約以外の選択肢(ダウングレード)もあります使っていないカードの年会費を止める|解約と、解約せずに止める方法を参照してください)。ここでは、解約すると決めた人向けに、実務的な手順を扱います。

誰が対象か

  • 使わないカードを解約すると決めていて、手続きの手順や、解約後に何が残るか知りたい人

必要なもの

  • 契約者本人であることを確認できる情報(会員番号、登録している電話番号、生年月日など)
  • 会員専用サイト(アプリ・WEBサービス)のログイン情報
  • そのカードを支払いに登録しているサービスの一覧

手順1. 解約前に済ませておくこと

  1. ポイント残高を確認し、必要であれば使い切ります。 発行会社によって、解約後にポイントが失効するか、会員IDに残るかが異なります。契約中の発行会社の規約・FAQで確認してください。
  2. そのカードを支払いに登録しているサービスを洗い出します。 家賃、公共料金、サブスクリプション、通販サイトの定期購入などで、そのカード番号を登録している先をすべて確認し、別の支払い方法に付け替えます。付け替えを忘れると、引き落としができずに延滞扱いになるサービスが出てきます。
  3. 分割払い・リボ払いの残高がある場合は、解約前に清算するか、発行会社に解約後の支払い方法を確認します。 残高が残ったまま解約できるかどうかは発行会社によって扱いが異なります。リボ払いの残高を減らす考え方はリボ払いの仕組みと、残高を減らす順番|手数料がいくらになるか計算するで扱っています。
  4. 家族カードやETCカードが紐づいている場合は、それらも同時に使えなくなることを家族に伝えておきます。 主契約が解約されると、原則として紐づく家族カード・ETCカードも同時に利用できなくなります。

手順2. 解約を申し出る

  1. 会員専用サイト・アプリ、または電話でカード会社に解約を申し出ます。 手続き方法は発行会社によって異なるため、会員サイトやサポートページで確認してください。
  2. 本人確認が求められる場合は、案内に従って応じます。
  3. 手続き完了の連絡(メール・書面など)を受け取ったら、解約は完了です。

手順3. 解約後にやること

  1. カード本体を安全に処分します。 ICチップと磁気ストライプ、カード番号の部分にハサミを入れるなどして、第三者が情報を読み取れない状態にしてから処分してください。
  2. 他のカードやサービスで、そのカードを支払い方法として登録していないか、念のため再確認します。

解約後に何が残るか ── 信用情報への記録

指定信用情報機関のCICの公式サイトによると、クレジット情報(契約内容・支払状況などを含む)の保有期間は「契約期間中および契約終了後5年以内」とされています。つまり、延滞なく利用して解約した場合でも、契約が終了したという事実自体は一定期間(最長5年程度)記録に残る仕組みです。これは延滞などの「異動」情報とは別の扱いで、単に契約の履歴として保有される情報です。

自分の記録がどうなっているか確認したい場合は、開示手続きを利用できます。方法や手数料は自分の信用情報を取り寄せる方法|CIC・JICC・全銀協の開示手続きにまとめています。

解約前チェックリスト

手続きに入る前に、次の項目を順に確認しておくと、解約後に慌てずに済みます。

  • ポイント残高を確認し、失効するタイプであれば使い切った
  • 公共料金・サブスクリプションなど、登録している支払い先をすべて洗い出し、付け替え先を決めた
  • 分割払い・リボ払いの残高がある場合、清算方法を発行会社に確認した
  • 家族カード・ETCカードの利用者に、使えなくなることを伝えた
  • 解約後のカード本体の処分方法(ICチップ・磁気ストライプを裁断するなど)を決めた

つまずきやすいところ・問い合わせ先

  • 支払い登録の付け替えを忘れて延滞になった: 気づいた時点で速やかに、登録している各サービスの支払い方法変更画面から新しい支払い方法を登録してください。
  • 分割・リボの残高が残ったまま解約できるか分からない: 発行会社によって扱いが異なります。解約前に必ずサポート窓口に確認してください。
  • 家族カード・ETCカードの扱いが分からない: 主契約の解約と同時に使えなくなることが多いため、手続き前に発行会社に確認し、家族にも伝えておいてください。
  • 解約後にカードローンや住宅ローンの審査に影響しないか不安: 気になる場合は、解約前に自分の信用情報を開示請求して、記録されている内容を確認しておくこともできます。
  • 困ったときの相談先: まずは契約している発行会社のサポート窓口(会員専用ダイヤル、チャットサポート)に確認してください。

よくある誤解

  • 「解約すればすべての記録が消える」という誤解: CICの公式説明のとおり、契約終了後も一定期間(最長5年程度)は契約していた事実が記録として残ります。解約したからといって、即座に記録がなくなるわけではありません。
  • 「解約は信用情報に悪影響しかない」という誤解: 延滞なく利用して解約した記録は、延滞などの「異動」情報とは異なります。解約したという事実だけで一律に不利になるとは限りません。
  • 「家族カードは解約されずに残る」という誤解: 主契約(本会員のカード)を解約すると、原則として紐づく家族カード・ETCカードも同時に使えなくなります。事前に家族へ伝えておく必要があります。