「住宅ローンやカードの審査の前に、自分の信用情報がどうなっているか確認しておきたい」という人向けに、この記事では、CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3機関それぞれの開示手続きを、方法・手数料・必要なものの観点でまとめます。
誰が対象か
- 自分の信用情報に延滞などの記録が残っていないか、事前に確認しておきたい人
- 住宅ローンやクレジットカードの審査の前に、心配な点を解消しておきたい人
必要なもの(3機関共通)
- 本人確認書類(マイナンバーカードなど。機関・方法によって指定が異なります)
- 手数料の支払い手段(クレジットカード、コンビニ払いなど。方法によって異なります)
- スマートフォンまたはパソコン(インターネット・スマホ申込の場合)
手順1. どの機関を確認すべきか決める
信用情報は、目的の異なる複数の機関がそれぞれ管理しています。
| 機関 | 主な会員 |
|---|---|
| CIC(株式会社シー・アイ・シー) | クレジットカード会社など |
| JICC(日本信用情報機構) | 消費者金融会社など |
| 全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 銀行・信用金庫など |
クレジットカードの利用状況を確認したい場合はCIC、消費者金融からの借入がある場合はJICC、銀行のカードローンや住宅ローンがある場合はKSCというように、契約している金融機関の種類に応じて確認先を選びます。心当たりがある契約が複数の種類にまたがる場合は、複数の機関で開示を申し込む必要があります。
手順2. 開示を申し込む(機関別)
CIC
- インターネット開示: 手数料500円。スマートフォンから、毎日8:00〜21:45の間に申し込め、即日結果が分かります。必要なものはスマートフォン、電話番号、有効なマイナンバーカードです。
- 郵送開示: 手数料1,500円。申込書・本人確認書類・支払い(コンビニ払込票または郵便為替)を郵送し、結果が届くまで7〜10日程度かかります。
JICC
- スマホ申込: 手数料700円(税込)。マイナンバーカードの署名用電子証明書の暗証番号が必要です。結果は1〜3日程度(土日祝日・年末年始を除く)でスマホアプリからダウンロードできます。ダウンロード可能通知から30日以内に受け取る必要があります。
- 郵送開示: 手数料2,177円(税込。速達は2,511円)。コンビニで「郵送開示利用券」を購入し、本人確認書類2点・信用情報開示申込書とあわせて郵送します。到着後7〜10日程度で結果が届きます。
全国銀行個人信用情報センター(KSC)
- インターネット開示: 手数料800円。クレジットカード・PayPay・キャリア決済で支払えます。最短3営業日〜5営業日で開示されます(即日開示には対応していません)。マイナンバーカードとSMS機能付き携帯電話が必要です。
- 郵送開示: コンビニで「本人開示・申告手続利用券」(2,403円)を購入し、申込書・本人確認書類の写しとあわせて郵送します。開示報告書は本人限定受取郵便(特例型・転送不要)で届きます。
(各機関の公式サイトの記載にもとづく。2026年9月確認。手数料は変更される場合があるため、申し込み前に各機関の公式サイトで最新の金額を確認してください。)
手順3. 開示結果を確認する
開示報告書には、契約内容・支払状況・残高・申込情報・照会記録などが記載されています。延滞などの記録がある場合、CICでは「異動」として、支払いの遅れが61日以上または3ヶ月以上続いた場合に登録される仕組みです(詳しくはカードの支払いが遅れたとき|すぐやることと、記録に残る条件を参照してください)。記録の見方が分からない場合は、各機関が公開している見方のガイドを参照するか、サポート窓口に問い合わせてください。
本人以外が開示を申し込む場合
未成年の子の情報を親権者が確認したい場合や、家族に代わって手続きしたい場合は、「法定代理人による開示」「任意代理人による開示」という別の手続きが用意されている機関があります。本人以外が申し込む場合は、本人確認書類に加えて、法定代理人であることや、任意代理人として委任を受けていることを示す書類(戸籍謄本、委任状など)が追加で必要になることが多いです。必要な書類は機関によって異なるため、事前に各機関の公式サイトで確認してください。
つまずきやすいところ・問い合わせ先
- マイナンバーカードを持っていない: インターネット・スマホでの即日〜数日での開示が難しい場合があります。郵送での開示を検討してください。
- 手数料の支払い方法が分からない: 各機関の公式サイトに、対応している支払い方法(クレジットカード、コンビニ払いなど)が案内されています。
- 開示結果の見方が分からない: 各機関の公式サイトに、報告書の読み方を説明したガイドが公開されています。
- 困ったときの相談先: 各機関のサポート窓口に問い合わせてください(受付時間は機関ごとに異なります)。
開示結果に誤りがあった場合
開示結果に、身に覚えのない契約や、実際とは異なる支払状況が記載されている場合は、放置せずにその情報を登録した機関へ確認を申し出ることができます。各機関の公式サイトに、訂正・削除の申告手続きが案内されています。誤った記録が残ったままだと、その後の審査に影響する可能性があるため、気づいた時点で早めに確認しておくと安心です。
よくある誤解
- 「1つの機関で確認すればすべて分かる」という誤解: CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターは、それぞれ加盟している金融機関の種類が異なります。契約しているカード・ローンの種類に応じて、複数の機関で確認する必要がある場合があります。
- 「開示請求をすると審査に不利になる」という誤解: 本人が自分の情報を確認する本人開示は、新規のカード・ローン申し込みとは異なる手続きです。開示すること自体が審査に不利に働く性質のものではないとされています。
- 「手数料はどの機関も同じ」という誤解: 機関や方法によって手数料は異なります(本記事の表を参照)。申し込み前に、確認したい機関の公式サイトで最新の金額を確認してください。